プラチナバンド(古くは黄金電波帯なんて呼ばれていました)は700MHz〜900MHzの周波数帯の電波を指し、障害物を回りこんだりある程度建物内に浸透しやすい特性を持った、通信には良質な周波数帯域であることからそう呼ばれています。
周波数が低くなりすぎると遠くまで届くけど情報容量が少ない、アンテナや周波数分離フィルターが大きくなりすぎるという難点が、高くなりすぎると情報量は多いけど遠くまで届かない、機器の設計が難しいという難点が出て来るそうです。←この辺は聞きかじり。
すなわち、プラチナバンドとは携帯電話には丁度良い周波数帯ってことになります。
対してXiを含むLTEとは何なのかというと、新しい通信規格のひとつで第4世代通信として4Gと呼ばれています(厳密には3.9世代に当たるのですが)。この世代にはWiMAXも含まれています。
通信速度は割り当てられている帯域幅や基地局との距離により変わりますが、理論値で言うと3Gが最大7.2Mbps、3.5Gで14.4〜21Mbps、3.9Gになると40〜120Mbpsとされています(各社の理論値を拾って来ましたが、合ってますかね?)。しかもLTEでが接続が確立されるまでの遅延時間が3Gに比べ大幅に短縮されているので体感的にかなり早く感じると思います。
非常に高速な新しい通信規格ということになります。
全く別の内容でしたね。
一般的には知らなくても困らないかもしれませんが、覚えておいても邪魔にならないので、どうぞ。
ところで、ソフトバンクモバイル(SBM)が今回の900MHz帯の獲得でハシャギ倒しているのは、今まで1.5GHzや2.1GHzといった比較的高い周波数帯しか持っていなかったからです。
その上、稼ぎ頭というか命綱と呼んでも良いiPhone(4以降)が対応している周波数帯なのですから天下を取ったような気分になるのも仕方ありません。
サービスインすると、対応している携帯電話は現行の2.1GHz帯から900MHz帯に流れます。SBMでプラチナバンド対応を謳っている端末は丁度良い電波を使えるわけです。
非対応の端末も大所帯のiPhone勢がいなくなるのですから帯域が空いてくるので、より快適に使えるようになるわけです。ユーザーさんには素晴らしい話です。
そう、何年か先にはそうなるかもしれませんね。
プラチナバンドはなにもSBMの独占周波数帯ではありません。ドコモもauも800MHz帯を使っています。まさにプラチナバンドのど真ん中です。共に何年もかけてエリアを構築してきての今があります。それでも電波に不満を持つユーザーの声をよく聞きます。
対してSBMは始まったばかりなのです。サービスを開始するにも、先ずは2.1GHzの輻輳著しい首都圏や大都市を中心に進めていくのであろうと言われています。全国レベルに達するのは何年も先の話になるでしょう。そこでようやく「つながらない→→つながる」ってCMの自虐コピーが本当になるのではないでしょうか。
実際は、SBMから新周波数帯のエリア等は全く公表されていないので、あくまでも推測です。いきなり薄く広く基地局を広げてくるかもしれませんね。
現在SBMから出されている公式な発表は「7月5日より順次サービス提供開始」「2012年度中には約1万6千局、2016年度中には約4万1千局まで増設」という内容にとどまっています(2012年7月6日現在)。
頑張って欲しいですね。
今回はプラチナバンドとXiは別物なんだよ、って話からSBM900開局後の推測でした。
【2012/7/26】 通信速度のところにかなり曖昧な表記があったので、改定しました。
以下は戯言、愚痴みたいなもんです。
異論は認めますが、反論は勘弁して下さい。
SBMは、昨年に基地局増設目標をぶちあげて達成させた、様に見せかけて一般ユーザーには全く関係のない中継基地局や室内フェムトセル(超小型)基地局を大量にカウントしていたって過去があるので、僕は基地局数に関しては素直に信じることができません。
また、900MHzは3G/3Gハイスピードが提供されます。今これほど大々的に3G基地局を増設して今後の4G対応は大丈夫なのでしょうか?
そういえば空きが出るであろう2.1GHz帯の一部をLTEに転用する計画もあります。既存のプラチナ非対応ユーザーには厳しい話です。
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