2012年6月26日火曜日

私見・ファーストサーバの障害に思うこと

ファーストサーバ株式会社、ソフトバンクグループに含まれるレンタルサーバ事業で知られている会社です。自分でも名前を聞いたことがあったので、そこそこの会社だったのかな、とは思います。
6月20日、その会社が運営するサーバー上にアップロードされたデータや設定情報、メールデータ等が消失してしまう障害が発生しました。

このニュース、ちょっと追ってみるとエラく重大な事故だとわかりました。サイボーズもこのサーバーを利用していたようで、うっかりするとひつの会社がすっ飛んじゃうかもしれない規模です。Twitterでもちょっと検索すると悲鳴・怒号が飛び交っている状態で、かなりの深刻さが伺えます。

ファーストサーバの発表は「このたび弊社の提供しております一部サービスにおいて発生いたしました障害により、お客様に多大なご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。 」との内容で、いまいち深刻味にかけています。
これに対してグループ長のソフトバンクからも全くコメントが無いようで、これに対しても批判が集中していますね。



通常の感覚で考えると、サーバーなんだからバックアップデータから復旧出来るんじゃないかと思うのですが、どうやらバックアップも同時に死んじゃったようです。とんでもない話です。

何故そんなことになっちゃったかというと、プログラムのバグと運用方法に問題があったそうです。

管理プログラムのアップデータにファイル削除コマンドを停止させるための記述漏れ、早い話、全てのファイルを無許可で削除するってコマンドが含まれていたそうです。それをテストマシンで確認したが問題なかったのでメインのマシンとバックアップのマシンに同時にアップデートをかけたそうで、もうこの後は上流から下流までファイルは消えるに任せるしか無いわけですね。
削除といってもディレクトリの削除のみならデータ救出できそうな気もしますが、どうだったのでしょう?噂ではその後の処理でも不適切な処置があり、ことさら復旧できなくしてしまったのだとか・・・噂ですけど。


さて、この事故を受けて、僕自身が教訓として捉えるべきことを書きだしておきます。

◎重要なファイルのバックアップは、必ず複数作成しておくこと。
ローカル、外部メディア、複数のクラウドにバックアップを作成しておけば、もちろん手間は掛かるもののより確実な現状復帰を期待できる。

◎システムの変更は段階的に実施すること。
完璧なシステムは存在しないことを念頭に、常にバックアップを取れる段階的な展開を計算する。これによりより堅固な全体システムを構築できる。

って、システムエンジニアでもない自分がこんなことを書いたのは、データ管理云々だけではなく、現実社会での様々な仕事を進めていく中にこの教訓は生かされると思うからです。
情報の共有が出来ていないがために、進むべき話が頓挫してしまった、とか、あまりに一度に環境を変えてしまったために、結局全てが無駄になってしまったとか…

この事故を対岸の火事と捉えずに、自身の多方面での教訓としたいと思います。

2012年6月22日金曜日

Google Playの気になる空欄(6/29追記)

以前から感じていたんですが、このAndroid版Google Playのデザイン、「映画」の下の空欄って何か不自然じゃないですか?

なにか新しい企画が始まるのを待っているように思えるのですが。


アプリ、映画とくれば音楽かな、と考えるところが順当でしょうか?
もう知ってるよって方、教えてくださいw





個人的には米国で再開された直販ショップが入れば良いな、とか考えています。物欲的に。

ASUS製の「Google Nexus 7」タブレットがいよいよという話もありますし、ちょっと楽しみに待つことにします(*゚▽゚)ノ








6/29追記
あれま、気がついたらなくなっとるw
本気で期待していたから、少し寂しいwww





「HTC J」のカメラ機能、HDRとスローモーションビデオを試してみた

「HTC J」を選択するにあたり、決定打になったと言ってもいいのがカメラ機能です。
高速起動・高速ピント合わせ、最大99連写と、たぶん携帯での被写体となることが多いワンコを撮影するにはありがたいカメラスペックと言えます。

他、付加機能としてHDRとスローモーションビデオがあったので、試してみました。


HDRってのはハイダイナミックレンジ合成(high dynamic range imaging)の略で、複数枚の露出が違う画像を合成して白飛びや黒つぶれの少ない写真を生成する技法です。
本来はコンピュータ上で合成することが主流だったのですが、最近はカメラ内で合成をしてくれるデジカメが増え、またiPhoneでもiOS4.1以降はその機能を搭載してるそうで、かなりお手軽になてきました。

Androidでも有料・無料問わずHDR機能を搭載したアプリがありますが、標準機能としてこれを搭載している「HTC J」のその能力はいかに?ってところです。

まず、下の二枚の写真、上がオートで下がHDRで撮影しています。
かなりダイナミックレンジが広い写真になっていることがわかりますね。携帯のカメラでここまで描画できるのは、正直驚きです。



ただし、フルサイズで見ると木の葉の部分に不自然な部分が見られます。


もう少し極端な条件で撮ってみました。
信号機の色味を残して暗部が引き上げられています。



オートでは見られないブレがHDRにあることから、瞬間に複数枚の撮影を行なっているのであろうと推測できます。
果たして何枚の画像を合成しているのかは正式に発表されているのかも不明ですが、このブレを見る限り2枚なんじゃないかな、と勝手な推測です。
コンピュータでは3枚以上で合成すると聞いているので、なるほどプロカメラマンが撮影したHDRのサンプル等で見た画像に比べると少々の物足りなさを感じます。しかし体感で10秒弱の処理でこの画像は立派ではないかと思います。やはりお手軽なのは携帯電話のカメラとしては有難いです。



動画撮影でのスローモーションも試してみました。
これも使い方によっては面白い撮影ができそうです。←そう、まだ出来ないってことですがw
どうですか?可愛いでしょ、我が家のワンコw



ただし、室内無灯火で試してみた時は照度不足で残念な事になりました。
やはり高速撮影はある程度の照度が必要ですね。




また、撮影ボタンを押してから1秒程のタイムラグがあり、その間はモニターに映像が表示されないので、動き早く大きい場合はスローモーションでの撮影はかなり難しいかと感じました。



2012年6月10日日曜日

NEXUSにシステムアップデート

GALAXY NEXUS SC-04Dにシステムアップデートが降って来ました。


今月7日にGoogle社サーバから自動配信されます(手動は不可)ってインフォメーションがドコモから出ていたのですが、その後まったく音沙汰なくちょっと心配していました。

IS04のおかげでシステムアップデートに飢えていたので、なにげに嬉しいです。




今回の主なアップデート内容は

  • テザリング
  • SIMロック解除に関する機能改善


となっています。 


どちらも現状使用する予定はなさそうですが
( ̄ー ̄;


加えて「より快適にご利用いただくための更新や一部仕様および表示変更などが含まれています。」とありますが、少し触っただけでは実感できませんでした。どこが変わったんだろう・・・
と思っていたら、電源ボタン長押で従来の「電源を切る」「機内モード」に加え、マナーモードの設定ができるようになっていました。
これは便利かも。




うーん、綺麗にしてから撮影すればよかった。
犬の毛と指紋が・・・





【ネタ】Disney好きにこんな端末

Disney Mobile on docomoにしようかな、と思っているあなた、プラスXi割で安く使えるモバイルルータはいかがでしょう。


しかもデザインは・・・









麗しのMickeyカラーです。








発表の時、冗談抜きでDisney Mobileもルーター出したんだと一瞬思い込んじゃいました。
 L-04D 、6月14日発売開始だそうです。





【調べてみた】裏面照射型CMOSイメージセンサ

最近、チョイチョイ聞くようになった「裏面照射型CMOSイメージセンサ」。気付いたら自分の端末にも載ってました。

これはなんぞや?裏っ側から何照らしてんの?それでなにが良くなるの?
と気になったので調べてみました。


先ずはCMOSイメージセンサとは?
CMOSってのは固体撮像素子の一つで、フォトダイオードって部分で光を受けて電荷を発生させて画像を記録する、いわゆるカメラの目、網膜のような部分です。カメラで言えばフィルムの部分って言っても良いのかな?ちょっと違うか??

撮像素子の代表格とがCCDとCMOSになります。

撮像管から撮像素子に移行したそんな頃、時代はCCDが主流でCMOSは暗くてノイズが乗りやすい廉価版ってイメージが有りました。僕も買うならCCDだよね、と信じていた頃があります。
そんなCMOSも今では改良が進んで低電圧駆動と、低価格で製造できることからかなりのシェアを持つようになっています。

CMOSイメージセンサ(例)





で、僕のような技術に疎い人間からすると、基盤の上に配線やトランジスタがあって、その上に受光素子(フォトダイオード)が並んでいてる、ってイメージを作ってしまいます。だって網膜だとかフィルムだとかって思えば、光を受ける部分が表面に来るって思うじゃないですか。
しかし実際は基盤の上に直接受光素子があり、その上に配線やトランジスタが重なって、その上にレンズやカラーフィルターが乗っかているそうなんです。製造工程のなんちゃらなんでしょうね。
レンズを通った光は配線とトランジスタの間隙からフォトダイオードに辿り着かなければならないわけです。なんだか穴の底から見上げてるみたいですねw

これが表面照射型と呼ばれている旧来の撮像素子の仕組みです。

では裏面照射型とは?
この撮像素子の基盤を裏側からフォトダイオード手前ぎりぎりまで薄く磨いて光スケスケ状態にして、配線なんかのない裏側にレンズとカラーフィルターを配してそっちから受光しちゃおうって、いわゆる発想の転換です。

そしてシロートのイメージ、ここに完成するわけですね。

こうすることで感度特性は約2倍になるそうで、少ない光でも「なめらかで高画質」な映像を撮影できるようになったそうです。

昔は天体望遠鏡の撮影用にハンドメイドで作られていたらしいのですが、2000年台になり民生品として生産されるようになり現在に至っているそうです。





もっと詳しく知りたい方は、上記リンクから飛んでいただくとして、僕が今回言いたかったのは、この技術を世界で初めて民生品として開発・生産したのが世界のSONYだということです。


技術大国日本の復権なるか!?
頑張れ!ニッポン!!!




2012年6月8日金曜日

結論:「HTC J」は俺的神機である

個人的に一番お気に入り機能は、なんといってもカメラとなります。それでこの機種を選んだんですからねw


画素数こそ800万画素と飛び抜けてはいませんが、F値2.0のレンズと裏面照射型CMOSの組み合わせで、暗所でも安定した撮影ができます。
0.7秒とチャンスに強い高速起動は有難い。また、ピント合わせが0.2秒でシャッターボタンを押した瞬間には撮影が終わっているレスポンスもワンコ撮りにはうってつけのカメラと言えます。
何より1220万画素を誇っておきながら、起動に10数秒、撮影して登録するかの画面までまた10数秒、下手したらそこでクラッシュなんてケータイを使っていたので、異次元の使い心地と言えますw


そもそもケータイのカメラで10M超の画素数が必要なのか、ちょっと疑問です。処理に時間がかかったり、吐き出されるデータがやたらと重かったりしますからね。強いて言うならズーム時(デジタルズームなので)の画質荒れが少なく済む事ぐらいなんじゃねと思っています。


機能も豊富で、例えば「HDR」。
これは何枚かの露出の違う写真を合成して白とびや黒つぶれのない写真を作っちゃおうって技術なんですが、結構上位機種のコンデジに乗っかっている機能ですね。まあ、コントラストが弱くなったりするようでまだ納得の行く写真が取れないのですが、少しずつ慣れていけば面白い写真が取れるんじゃないかと思っています。
あと、撮影ボタンを押し続けると最大99枚の連写が出来るそうです。いや、そんなには使わんだろうけど、ワンコを撮るには有難い。
撮影時にエフェクトをかけられたり、パノラマ撮影できたりも出来ます。
また、動画撮影時に静止画も撮れちゃうってのもありがたい機能ですね。
そう、動画はスローモーション撮影もできます。テレビのスポーツ中継でやってるスーパースローなんかに比べると全く比べ物にならにちょっとしたスローモーションですが、ケータイでこれが出来るのは面白いですね。




その他、端末としての使いやすさも、抜群に快適になっています。まあ、比較する対象がレグポンなら大概のケータイが快適なんですけどw
なんといっても1.5GHz駆動のデュアルコアCPUや1GBのRAM容量が効いています。これは最近の平均的なスペックかと思われます。端末を購入予定の方は、このスペック、特にRAM容量を気にしておくと良いでしょう。


また、Android4.0は僕個人が触ってきたモバイルOSの中では最も相性がよいと感じているOSです。「Galaxy Nexus」を使い始めた頃からそう感じていたのですが、今回その感を強くしました。
確かにメニューボタンの改変等、慣れるのに時間が掛かる部分もありましたけど。



「HTC J」はカメラの他にも音にこだわった端末だそうです。
beats audioって高音質のエンジンが載っていて、付属の(単価一万円と噂の)ヘッドホンを差し込むとbeats audioが起動して抜群の音を奏でてくれるそうです。
なんだよ、この他人事文章は!?と思われる節もございましょうが、私、スマートフォンで音楽を聞く習慣がないので、まだ試してないのです。スンマセン。


あ、イヤホンがアンテナ替わりになるので、これを刺さないとワンセグもFMラジオも起動しないのはちょっと不便かな・・・





2012年6月4日月曜日

「HTC J」は神機となり得るか?(追記)

先月末,「HTC J ISW13HT」に機種変更しました。
設定もようやく落ち着いたので、ちょっと使用感など書いておきます。


いろいろと問題を醸しだしてくれた「IS04 REGZA Phone」ことレグポンですが、結局au様のご厚意により他機種への無償交換となり、ちょうど交換日に発売開始だった「HTC J」の予約も通っていたので、交換して頂きました。
本当はもっと熟れた機種で且つグローバルモデルにしようかと思っていたのですが、カメラ機能に惚れてしまったのと、これからを考えるとAndroid4.0の機種を選びたかったてのが「HTC J」を選択した理由となります。


そんな訳で、暫く使って見ましたので超個人的印象で、少しだけレヴュー。



カラーはプロモーションカラーの赤、それに白と黒の三色でしたが、男は黙って黒端末がモットーの自分は(少し迷って)黒をチョイス。マット仕様で手触りが良かったことが決め手です。ただしケースに入れちゃうからあまり関係ないのよね。少し迷ったのは赤に惹かれていたんだけど、実機では思ったより明るい朱色に近い色合いだったので好みに合わず除外
しました。Webで見ると深いワインレッドに見えたのに・・・

正面はロゴ等のないスッキリしたデザイン。
角のラウンドが反射で分かるでしょうか?
裏面はシンプルです。
htcとGoogleのロゴは裏面にあります。



サイズはIS04よりひと回り大きいのですが、その少し大きい部分は角がラウンドしていて角張ったレグポンより手に馴染んで持ちやすく感じます。


スクリーンサイズは4.3インチと最近のハイスペック端末にしては少し控えめな大きさでですが、日常使いでは程良い大きさで、さほど手が大きい方ではない自分でもストレスなく使えるサイズです。
qHD(解像度:960×540)のSuper AMOLED(有機EL)でペンタイル配列になります。これにアレルギーをお持ちの方がネット上に多いようですが、自分にはスクリーンの粗さなどは特に気になりませんでした。
発色は彩度が強めの派手な色合いです。特に赤系や緑がガツッと主張してきて、液晶のやや落ち着いた発色が好みの自分としては、ちょっと目に刺さります。
ただコントラストも高めで階調表現も問題なく、慣れれば見やすいディズプレイだと思います。


保護シートは筐体のラウンドに合わせるためか、ディズプレイぴったりのサイズしか見つけることができませんでした。なので通知エリアをプルダウンする時に少し指に引っかかっちゃうのが気になります。ディズプレイ部もやや湾曲しているのか、保護シートの端にほんの少し浮きが出てしまします。



タッチパネルの感度は大変良好です。
スクロールは素早くフリックすると若干遅れてついて来る印象です。レグポン等の古い機種で見られる、なにか引っかかるようなカクカクした感じではなく、ふわっと動く感じです。たぶんそうチューニングされているのでしょうか?
これは好みの問題でしょうが、もう少しキリキリ動いてくれても良いかなと思います。ただし、ストレスにはなりません。

ロック画面にはホームのドックに入っている4つのアプリが表示されており、画面下に半分隠れたリングを引き上げるとロック解除、アイコンをリングの中に入れるとアプリが起動します。これは思いのほか便利だと思いました。
ただ、「Galaxy Nexus」では中程にあるリングを右にフリックするとロック解除、左にフリックするとカメラが起動(こちらはカメラのみ)する仕組みなのですが、最初のアクションが同じなので、直感的にはこちらが使い易いかもしれませんね。もちろん、任意のアプリを4つも選択できる利便性は捨てがたくもあります。

Nexusのロック画面。
キーをタップすると鍵とカメラが表示される。
J のロック画面。
下のリングを引き上げると解除、
アイコンをリングに入れるとアプリ起動。




(続く)

予告:次は僕イチオシのカメラや、そもそもケータイとしての使用感など。




【おまけ】
auのロゴがないじゃないかっ!とお嘆きのauフリークの皆さん、ご安心ください。
ここにありますw